飛行機は、翼に氷や雪が付着している状態では十分に揚力を得られず離陸することができません。
そのため離陸前に氷や雪を機体から取り除く作業が必要になります。
過去には十分な除雪が行われなかったために、航空機事故が発生することもありました。
近年になり航空機の離陸前除雪作業の重要性が改めて認識され、航空機用防除雪氷液の需要はさらに高まっています。
特に日本は雪の多い国です。
防除雪氷液なくしては冬季の航空機運航はできません。
関東化学工業では、英国キルフロスト社で開発された航空機用防除雪氷液を、製造・販売しています。
キルフロスト社は、1930年創業の航空機用防除雪氷液のパイオニアであり、信頼性が高く、革新的な製品を供給し続ける世界的トップメーカーです。
航空機用防除雪氷液(ADF)の提供先である、日本航空様、全日本空輸様、スカイマーク様を始めとする国内外の航空各社様をはじめ、空港で除雪作業を行うグランドサービス会社各社様向けADFの製造販売を通じ、航空機の冬季における安全運航のお手伝いをしています。
航空機の安全な離陸と経済性の両者に寄与可能なADFを製造販売しています。航空機表面の融雪(融氷)作業後、関東化学工業が製造販売する製品が、再凍結を防止する機能が世界最高レベルであることはFAA(アメリカ合衆国連邦航空局)にも認められております。再凍結した場合には、融雪作業のやり直しが必要であり、当社製品をご使用頂く事で、航空機の「遅延」や「融雪作業コスト増」のリスクを最小化頂けます。また、長い凍結防止機能は、航空機の離陸時における安全性を向上します。
冬季、航空機は、地域によりますが降雪という過酷な状況下にさらされます。
その機体には雪や氷・霜などが付着してしまいます。
雪質等にもよりますが、気温が低い場合にはディアイシングブロー(圧縮空気)により飛ばしてしまうことが出来ます。
しかし、湿った雪や氷などはブローだけでは除去出来ません。
そこでTYPEⅠ(De-icing Fluid)を散布し雪や氷を除去、機体をクリーンな状態に戻します。
TYPEⅠ散布後、再度機体に雪が積もったり氷にならないよう防がなくてはなりません。
そこで散布するのがTYPE Ⅳ(Anti-icing Fluid)です。
散布後機体表面には防氷液の層ができ、新たに積もる雪を溶かし込んでいきます。
これは離陸時の滑走により、機体から流れ落ちる特性を持っている液体です。
TYPE Ⅳは散布開始直後よりホールドオーバータイム(効果が持続する時間)が定められています。
弊社で製造するキルフロストブランドのTYPE Ⅳはホールドオーバータイムが長く、性能が優れている為、国際的にも多くのエアラインで使用されています。
世界最低レベルの環境負荷と最高レベルの機能性
凍結防止剤は、その機能面のみならず、環境への配慮の視点が、いま注目されています。凍結防止剤が流入する水域における環境負荷増大は、今後解決してゆくべき社会的課題です。当社が販売するEastman社製凍結防止剤は、世界中で流通する製品の中でも最も環境負荷が低い製品をご提供します。
製品の環境負荷の低さは、エコエアポートの実現に寄与します。Blaue Engel(「ブルーエンジェル」)エコラベル)が付与されており、酸い環境へ与える影響は極めて低い製品です。
弊社が販売するEastman社製Clearwayブランド製品は、EU圏内で滑走路用凍結防止剤のマーケットリーダーの1つとして認められており、民間および官公庁向けで多くの供給実績があります。
ギ酸および酢酸をベースとして開発された「液体」および「固体」の製品があり、広く世界で活用されております。
AMS規格適合品で、航空機や空港内設備に対する影響が極めて低いことが認められており、安心してご使用いただけます。
一般道路に於いても、ナトリウム系融雪剤により散布域周辺で腐食が誘発がされることが課題となっています。当社取り扱い製品は、国際規格適合品であり、航空機および空港施設に与える腐食等の影響が極めて少ないことが証明されており、また、融雪(氷)性能も高く、一般道路でもご活用頂けます。
タイプ | 製品 | ベース | 適合規格 | 荷姿 | 危険品区分 |
液体 | Clearway®️F1 | ギ酸カリウム | AMSS1435 | IBC(1,000L) Drum(200L) |
非該当 |
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Clearway®️1 | 酢酸カリウム | ||||
Clearway®️3 | |||||
固体 | Clearway®️SF3 | ギ酸カリウム | AMSS1431 | BAG(1,000kg,500kg,25kg) | |
Clearway®️6S | 酢酸ナトリウム |
製品の優れた環境適応性能と融氷・防氷効果を活かし、「安全で円滑な空港運営」「エコエアポート実現」への貢献を目指します。
※エコエアポート…空港及び空港周辺において、環境の保全及び良好な環境の創造を進める対策をしている空港。
タイプ | 製品 | pH | BOD*1 | COD*2 | Bulk Density |
液体 | Clearway®️F1 | 10.5~11.5 | 90mg02/g | 110mg02/g | 1.33 - 1.35g/㎠(20℃) |
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Clearway®️1 | 10.5~11.5 | 210mg02/g | 330mg02/g | 1.25 - 1.30g/㎠(20℃) | |
Clearway®️3 | 10.5~11.5 | 250mg02/g | 320mg02/g | 1.25 - 1.30g/㎠(20℃) | |
固体 | Clearway®️SF3 | 8.0~11.0 | 100mg02/g | 210mg02/g | 800-900kg/m2 |
Clearway®️6S | 8.0~11.0 | 320mg02/g | 561mg02/g | 600-700kg/m2 |
※1BOD(Biochemical Oxygen Demand)…生物化学的酸素要求量。水中の有機物の量を酸化分解する為に微生物が必要とする酸素の量で表したもの。水質指標の一つ。
※2COD(Chemical Oxygen Demand)…化学的酸素要求量。水中の非酸化物質を酸化する為に必要な酸素量を示したもの。水質指標の一つ。
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